浅間山麓のブラタヌキ

アクセスカウンタ

zoom RSS 黒斑山への招待

<<   作成日時 : 2018/06/21 11:00   >>

驚いた ブログ気持玉 2 / トラックバック 0 / コメント 2

 黒斑山(くろふやま)は浅間山第一外輪山中の最高峰です。標高は2404m。浅間山本体を除く浅間連峰全体の最高峰でもあります。浅間山の噴火警戒レベルは、現在、火口から2キロ以内入山禁止の「2」となっているため、浅間山そのものに登ることはできません。そのため、浅間山の代替として黒斑山に登る人も多いのですが、代わりに仕方なく登るというような山ではなく、黒斑山自体が、山歩きの楽しみを凝縮したような、素晴らしい山だとポン太は思っています。以前とりあげた、烏帽子岳とともに、浅間連峰の至宝ともいえる山なので、今回のブログはちょっと趣向をかえて、ガイド風に綴ってみることにします。

 ここが登山口の車坂峠です。JRバスの停留所「高峰高原ホテル」のすぐ目の前ですから、アクセスは容易です。すでに標高が1973mもあるため、黒斑山との標高差は431m。ゆっくり登っても2時間半程度で山頂に立つことができます。バスは一日たった2往復しかありませんが、新幹線の佐久平駅発8時35分のバスを利用し、帰りは16時19分発(なんとバスタ新宿直通、20時17分着)に乗れば、東京からでも日帰り登山が可能です。高峰温泉または高峰高原ホテルで入浴(どちらも日帰り入浴可)してから帰路につくこともできます。
画像

 登山開始の前に登山届を提出します。長野県の主要山岳は届け出が義務化されています。
画像

 登山コースには「表コース」と「中コース」がありますが、往路は断然「表コース」がおすすめです。中コースはほとんど展望がありません。ただし、距離が短いので、下りにはおすすめです。
画像

しばらくは森の中の道を進みます。早速高山植物のお出むかえです。これはゴゼンタチバナで、黒斑山ではよく見かけます。
画像

 下界ではとっくに散ってしまったシャクナゲもようやくつぼみが開き始めたところです。登山道脇の植物を見ているだけで気分が高揚します。 
画像

こちらは可愛らしいツマトリソウです。
画像

 30分弱登ると今度は一旦下るところがあります。ちょっと損したような気分になりますが、がまんして登り返えすと、展望が開けてきます。
画像

 振り返ると高峰山と三方ヶ峰(右)がよく見えます。良い眺めです。
画像

 登山口から40分ほどで、大きなガレ場にさしかかります。このガレ場は高山植物の女王コマクサの花園です。
画像

 よくこんなところにと思えるような過酷な環境の下で、可憐な花を咲かせてくれるのが コマクサの魅力です。
画像

 再び樹林帯の中へと入って行きますが、道標がしっかり設置されているので安心です。
画像

これも高山植物のミツバオウレンです。見過ごしてしまいそうな小さな花ですが、登山道脇にたくさん咲いています。
画像

 尾根道を進むと、前方に黒斑山が姿を現しました。このあたりが黒斑山までの中間点といったところです。
画像

 道端でイワカガミとミツバオウレンがコラボしています。本当に高山植物の豊富な山です。
画像

 登山開始から1時間半ほどで、木製の階段が連続する箇所へ到達します。下の土が流れてしまっているので、階段と言うよりハードルを越えて行くといった感じで、表コースでもっとも難儀をするところです。
画像

 木製階段を登り切ると前方に浅間山が姿を現しました。この景色をみれば、疲れが吹き飛びます。
画像

 鉄製のかまぼこ形をしたシェルターが現れました。万一の際に噴石を避けるためのものですが、ここまで来ればもう一息で最初のピーク、槍ケ鞘(やりがさや)です。
画像

 ここが槍ヶ鞘です。前方に浅間山、左手に「トーミの頭(かしら)」が見えます。すばらしい展望ですから、もうここで満足してしまう人もいるのではないでしょうか。トーミの頭への道はガレていて、怖そうにみえますが、見た目ほどの急登ではありません。
画像

 外輪山の切れ目の谷は、まるで仙人でもいそうな世界ですが、この谷に実際に棲んでいるのはカモシカです。時々登山道にも姿を現します。
画像

 このように目の前をカモシカが横切って行くこともあります。
画像

 トーミの頭へむかう鞍部に、中コースの入口があります。帰りはここから左手に下ります。
画像

 前方がトーミの頭です。道はこのような感じで、それほど危険なところではありません。
画像

 登山道の傍らでは、高山植物のハクサンイチゲが満開です。
画像

 トーミの頭から振り返ってみた槍ヶ鞘です。確かに槍の鞘の頭の部分のような形をしています。後方には佐久平が広がります。
画像

 トーミの頭からみた浅間山です。ここまで来ると迫力が違います。
画像

 トーミの頭からみた第一外輪山です。左端がこれから登る黒斑山です。
画像

 横からみたトーミの頭です。この上に登って恐くはないのかと思われるでしょうが、真下を見ない限り大丈夫です。
画像

 黒斑山を目指して外輪山の尾根を進みます。
画像

 足元にも楽しみがあります。この岩の下を覗いてみるとヒカリゴケが見えます。
画像

暗闇の中で緑色に怪しく光っているのがヒカリゴケです。
画像

 黒斑山の山頂付近には、火山活動を監視する機器が設置されています。
画像

 ここが標高2404mの黒斑山山頂です。トーミの頭から20分ほどで到達します。浅間山はこんな感じに見えますが、広い展望が得られる場所ではないので、ランチはもう少し尾根を先に進んだあたりがおすすめです。
画像

 ポン太が「天空のランチテラス」と勝手に呼んでいる場所です。浅間山本体はもちろんですが、外輪山から火口原まで浅間山の全てを見渡せる絶景ポイントです。
画像

 蛇骨岳から仙人岳へと連なる外輪山のこの迫力。
画像

南側(佐久平側)も絶景です。ちょっとガスがかかっていますが八ヶ岳も見えます。
画像

眼下に広がる火口原の湯の平は、まるでおとぎ話の森のようです。動物たちの楽園かもしれません。
画像

 浅間山の火口付近もよく見えます。登山道が筋のように見えていますが、現在は登山禁止ですから人影はありません。
画像

たっぷり眺めを楽しんだら下山です。中コースはこんな感じでほぼ展望はありません。
画像

高山植物のコバイケイソウです。葉がオオバギボウシ(ウルイ)に似ているので、間違えて食べてしまう人がいますが、こちらは毒草ですから、命取りになる場合もあります。
画像

 中コースで唯一展望が得られる開けた場所です。高峰スキー場(あさま2000)や水ノ塔山、籠ノ登山が望まれます。ここまで降りてくれば、あと30分ほどで車坂峠です。
画像

 左側がすこしガレた場所を通過します。車坂峠まであと一息です。少し前まで、このあたりにはタカネマツムシソウが群落をつくっていたのですが、なぜか絶えてしまいました。
画像

 黒斑山山頂から1時間半弱で車坂峠に戻ってきました。このあたりは天然カラマツの保護林になっていて、林相もきれいです。
 
画像

 
 以上で黒斑山のガイドを終わります。黒斑山のすばらしさをお伝えすることができたでしょうか。まだ登ったことがないという方、ぜひお出かけください。ポン太も太鼓判、いや太鼓腹を叩いておすすめです。



テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 2
驚いた
ナイス

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
なかなか素晴らしい登山ガイドですね。風景はもとより植物、動物まで登場し、ドラマティックです。
植物の写真がチョイ小さかったですね。
バスタから温泉に入り日帰りは魅力ですが、問題は、おじさんにはその体力が残っているかな・・ですよ。
ギャラリー静河
2018/07/06 23:39
大丈夫です。ゆっくり登れば誰でも山頂に立てます。以前、保育園児たちと出会ったこともあり、東京でいえば高尾山+αぐらいの感じです。ただ、標高が高いので、雨具などそれなりの装備は必要です。
ポン太
2018/07/12 10:04

コメントする help

ニックネーム
本 文
黒斑山への招待 浅間山麓のブラタヌキ/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる