中山道でブラタヌキ~ポン太とポン子のずくなし道中記 その17

<19日目、10月7日> いよいよ木曽路へ、奈良井宿へ画像
 いよいよ中山道歩きのハイライトである木曽路へ。今日は、日出塩駅前をスタートし、木曽路の宿場の代名詞ともいえる奈良井宿をめざすという行程ですから、朝からもうわくわく気分でした。
 日出塩の集落をぬけたところで国道19号に合流。まもなく、初期中山道との合流点があり説明板が立っていました。大久保長安によって整備された初期中山道はここから小野を経て岡谷に至っていた由。長安の没後、現行ルートに変更されたということです。
 しばらくは、自動車道路わきの歩道歩きですが、眼下に奈良井川の清流を眺めることができ、まったく苦になりません。まもなく右手に「これより南、木曽路」の碑があらわれました。ついに木曽路に足を踏み入れたわけです。旧道はそのあたりから左手の山を高巻きします。頼りないような細道ですが、樹間から奈良井川の清流が見え、なんともいえないよい雰囲気。再び19号に合流したところが櫻澤という場所で、茶屋本陣があり、明治天皇巡幸がらみの石碑が立っていました。
 国道19号を歩いたかと思うと旧道に入り、また19号にもどるといったややこしいルートを進みました。贄川駅の手前まで、旧道は国道19号より高い位置にあり、国道と中央西線を見下ろせます。面白い風景ですが、もちろん江戸時代にはなかったもの。
 旧道を下り、国道19号に出たところに中央線の贄川(にえかわ)駅があり、待合室を借りて早めの昼食をとりました。贄川駅舎は明治42年の中央本線開業以来のもので風情があります。駅の少し南側に関所橋という橋があり、名前の通りそれを渡った先に贄川の関所跡がありました。中央線開業時につくられた橋を一新し平成元年に完成したと説明板には書いてありましたが、新しくなったのは上部のみで、下部は煉瓦アーチ橋の形態をとどめています。
 贄川の関所の建物は復元されたものです。贄川宿は、木曽11宿最初の宿ですが、昭和初期に大火にあったということで、重要文化財の深沢家住宅以外には、古い建物はあまり残っていません。贄川宿の南側の桝形らしき狭い路地のようなところをたどると、歩行者専用の跨線橋がありました。そこで線路を渡って19号線へもどり、しばらく歩いた先の諏訪坂という切通のところから左手の旧道へ入るはずでした。ところが19号はちょうど道路工事中でずっと先まで横断できそうもありません。そこで、そこにいた警備員に旧道への行き方を尋ねたところ、「トラックに引っかけられると他の車の迷惑になるから国道を歩かないでくれ」と言われて、唖然。人間よりクルマを心配する警備員がいるとは…。
 なんとか横断できそうなところを見つけて旧道に入りました。少し歩いた先には栗の木があり、大きな栗がたくさん落ちていて思わぬ大収穫。その先ものどかな道で、先ほどの不愉快な気分が癒されました。一旦19号と合流した後、長瀬というところから、左手の旧道に入りました。龍門堂という大きな漆器店(工場)があり、その裏を行くことになります。このあたり、19号と旧道がもつれ合うような感じで、旧道への入口を見落とさないようにかなりの気をつかいました。

「これより南木曽路」の碑。いよいよ木曽路に入りました。
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国道より高いところを行く旧道。樹間から奈良井川の清流が見えました。
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国道19号(左)ともつれ合うように存在する旧道(右)
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国道と中央線を見下ろすこんな細道が旧中山道でした。

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贄川駅舎は開業以来の古い駅舎で趣きがあります。
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贄川の関所前からみた中央線の線路
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 木曽平沢の集落へと続く旧道は風情があり、漆器店がずらりと並ぶ美しい街並みには感動しました。集落をぬけたところで、第三中仙道踏切を渡り、またまた19号へ。道路からみえる楢川中学校の立派なこと。木曽らしい二階建ての木造校舎でデザインもすばらしいものでした。
 奈良井宿の案内板のあるところを右折して奈良井川を渡ります。中央線の踏切を渡り少し進むと奈良井駅が見えてきました。その背後には、今日の終着点奈良井宿の家並みもみえています。奈良井千軒といわれていたように、とても大きな宿場で、ほぼ1キロにわたって家並みが続きます。電線が地中化されているため、上空がすっきりしていて、まさに江戸時代にタイムスリップした感じがします。どこをみてもすばらしいので、写真を撮りまくってしまいました。
 今日の宿は伊勢屋という古い旅館。かつては牛馬宿を兼ねた問屋であったということです。奈良井宿の中心部といってもよいところにあり、すぐ近くに本陣跡がありました。案内された部屋は中山道に面しており、窓から格子越しに見下ろす街道の風景は時代劇のセットのようです。風呂は温泉ではないものの、木の香漂う浴槽は気持ちよく、地元の山の幸を中心とした夕食もまたすばらしいものでした。宿場そのものに泊まるのはこれが初めてでしたが、やはり泊まるだけの価値があると、つくづく思ったポン太でした。

漆器の町、平沢の美しい街並み
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楢川中学校の木造校舎。さすがは木曽と思わせる立派なものです。
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どこをみても絵になる奈良井宿の街並み。
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今宵の宿、伊勢屋。よい雰囲気です。
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格子越しに見下ろした街並みは時代劇のセットのようでした。
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