湯ノ丸山~春めく雪山へ

 冬は雪があってこそと、雪を賛美するような話ばかりしているポン太ですが、この先、浅間山麓できれいな雪景色を望むことは、もう無理ではないかという気になっています。このところ暖かな日が続いていて、なんと、庭の花壇に植えておいたチューリップの芽がはやくも顔を出し始めたからです。2月中にこんなことが起きたのは初めてです。季節の進み方が年々はやくなっているのかもしれません。
 このまま春になってしまえば、標高の高い山の雪も早晩消えてしまうことでしょう。今季、一度も本格的な雪山を見ずに終わってしまうのは、なんだか物足りない気がして、浅間連峰の1峰である湯ノ丸山(2101m)へトレッキングに出かけました。登山口の地蔵峠の標高が1732mもありますから、山頂との高低差は369m。無雪期であれば1時間半程度で登れるハイキングレベルの山です。しかし、雪山となれば話は別。あまりに雪が深いようなら、無理をせずに途中で引き返えすつもりでスタートしました。
 里山とはちがい、2000m級の山となれば、最初から最後まで雪の上を歩くことになります。斜面で万一滑り落ちるようなことになったら大変ですから、今季初めてアイゼンを装着することにしました。幸い、登山道はよく踏まれていて歩きやすく、2時間弱で山頂に到達。天候にも恵まれて、八ヶ岳や北アルプスはもちろん、遠く富士山や越後の山々まで360度の大展望を楽しむことができました。雪を戴く山々の眺めは神々しいまでに美しく、老骨に鞭打って(というほど大げさではありませんが)、登った甲斐がありました。昨年の高峯山に続いて、今年も2000m級の雪山に1つ登頂できたことは、冬山経験がほとんど無いポン太にとって、大成果といってよいでしょう。
 雪山とはいっても、樹木の先端が芽吹きにそなえて少し赤くなっていたり、雪の表面が溶けてゆるんでいるところがあったりと、春のきざしを随所に感じた山行でもありました。標高の高い山でも春はすぐそこまで来ているのです。山全体がパステル調の淡い緑色に染まる落葉松の芽吹きも、そう遠くはありません。それをどの山で見ようかと、はやくもそんなことを考えてしまったポン太でした。

 湯ノ丸高原も今冬は雪が少なかったようで、ガードレールにも達しない程度の積雪でした。
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 湯ノ丸キャンプ場からみた湯ノ丸山です。さあ、あの頂まで登るぞ!
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 烏帽子岳への道を分ける「中分岐」までやってきました。ここからツツジ平へむかいます。空は抜けるようなブルー。気持ちのよい道です。
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 初夏ならば、咲き誇るレンゲツツジで大地が真っ赤に染まるツツジ平ですが、上州の山々をバックにした雪景色も見応えがあります。
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 高度が上がると視界が広がり、気分も爽快。
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 頂上を目指して、ここはがんばりどころです。
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 振り返ると、浅間山の本体が見えます。
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 鹿沢の山々も一望できます。鹿沢温泉は、「雪山讃歌」(の歌詞)発祥の地。「雪よー岩よー♪」と口ずさみたくなります。
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 スキーでやってきた人もいました。登るのはちょっと大変そう。
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 ここを登り切れば湯の丸山頂です。
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 山頂からの眺めは申し分なし。眼前に迫るは四阿山、根子岳といった菅平の名峰です。
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 風が強いせいか、山頂の足下は積雪ゼロ。吹き飛ばされそうになりながら、記念写真を撮りました。ヒマラヤにでも登頂したような気分です。
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 山頂から烏帽子岳越しに見る北アルプスは、みごととしか言いようがありません。
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 戸隠、飯縄、黒姫、そして越後の妙高。北信の山々もまたみごとな眺めです。
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 こちらは蓼科・八ヶ岳連峰です。いつも見慣れている山ですが、視点が高くなったことで立体感が増し、思わず見とれてしまいました。山は登っただけの価値がある。つくづくそう思います。
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この記事へのコメント

たな
2019年02月28日 10:16
長野ヒマラヤ登頂おめでとうございます!
素敵な記念撮影です。
いつも羨ましく楽しみに拝見しています。
ポン太
2019年03月01日 13:44
「たな」さん、コメント有り難うございます。私達にとって、雪山は少々ハードルが高いのですが、なんとか登頂できました。無理のない範囲で自然を楽しみたいと思っています。
ギャラリー静河
2019年03月03日 11:18
湯ノ丸山登頂おめでとうございます。
湯ノ丸山は学生時代の演習林があったところですよ。
高低差369mとは言え、雪山ですよ。果敢に挑み続ける精神力?に感服ですよ。
やはり都会暮らしとは異なり、山麓生活者は鍛えられるのですかね??