それぞれの桜 -武州・上州・越後-

 例年並、あるいは例年より少し遅い。そんなところに落ち着きそうな感じになってきました。今年は2月から3月にかけて比較的暖かな日が多かったので、いつもより季節の進み方が早いのではと思っていたのですが、4月に入ってからの寒さは予想外でした。
 東京の桜が早かったこともあり、信州(特に浅間山麓一帯)の桜との時差がひどく開いてしまったように感じます。今年は東京の桜を見ていないので、まだ先になりそうな信州の桜を見る前に、下界の桜も少しは楽しみたいと、2回に分けてバスと電車の乗り歩きをしてきました。
 碓氷峠を下った横川の鉄道文化村あたりの桜はすでに満開。高崎では盛りを過ぎて桜吹雪となっていました。標高差恐るべしです。それより少し前になりますが、熊谷の荒川土手(桜堤)にも立ち寄ってみました。見渡す限り続く満開の桜はまるで大河のような大迫力。
 高崎から上越線で北上すると、沼田あたりまでは桜が咲いていたのですが、その先はまだまだという感じで、水上では桜どころか雪景色となり、「国境の長いトンネルを抜けた」先は、今も「雪国」のままでした。同じ越後でも平野部の長岡あたりでは、桜が咲いているところもあり、上越市の有名な桜の名所である高田城(高田公園)では、雪山を背にした満開の桜がむかえてくれました。
 わずか1日の移動でこの変化。日本列島が平坦ではなく、高峻な脊梁山脈が存在するがゆえに生じている多様性。それぞれの桜を眺めて、改めてその面白さを感じたポン太でした。

《武州の桜》
熊谷の荒川土手は、中山道踏破の際に訪れた場所ですが、桜を見るのは初めてです。ここは河口まで76.0キロの地点。このまま河口までずっと続いているのではないかと思えるほどの桜のボリュームに驚きました。
画像

土手の上も下も人また人。上野公園に劣らない人出でした。さすがは県内トップクラスの桜名所です。
画像

みんな楽しそうですね。
画像

屋台もたくさん出ていて、たいへんな賑わいでした。
画像


《上州の桜》
碓氷峠を下ったところにある横川の「鉄道文化村」です。レールと腕木式信号機の背後に満開の桜。このシーンを「いいね」と感じる人は、たぶん鉄道好きです。ポン太もそうですから。
画像

保存車両と桜のコラボ。「いいね」「いいね」です。
画像

高崎駅から徒歩数分のところにある高崎城址の桜です。全国的に知られた桜名所ではありませんが、やはりお城と桜はベストマッチングです。
画像

盛りは過ぎていましたが、お堀に浮かぶ花筏もまた良きかなです。
画像

新クラスの記念撮影でしょうか。桜の下でスタートした新学期。高崎の生徒たちはラッキーですね。
画像

 上越線で沼田を過ぎ後閑までくると、咲いている桜も三分咲きか五分咲きのレベル。満開になるのはまだ先という感じでした。
画像

 桜どころか雪が目立つ水上駅です。ここで乗り換えた長岡行電車は2両編成。かつて上野と新潟を結ぶ特急列車が頻繁に行き交った長いホームは昔のままですから、この電車の短さが際立ちます。
画像


《越後の桜》
かつて国内最長を誇った清水トンネルを抜けた先は、文字通り「雪国」でした。しばらく桜とはお別れ。これは越後中里付近の車窓風景です。
画像

長岡を経由して、上越市高田へ。高田城址は全国的にも名の知れた桜の名所で、三大夜桜のひとつに数えられています。しかし、途中の車窓からは、ほとんど桜を目にすることがなかったので、本当に咲いているのか心配でした。とにかく行ってみなければと、名物の雁木風アーケードが連なる商店街をぬけて城址へむかいました。
画像

おっ、街中の川のほとりに満開の桜が咲いています。期待感が高まります。
画像

高田城址に近づくと桜また桜。お花見の準備をしている親子でしょうか。お子さんのもつ傘が粋ですね。
画像

広いお堀が見えてきました。満開の桜と背後の雪山。これを見ただけでもう十分という感じですが、この先にはさらに素晴らしい桜が待っていました。
画像

城址のまわりの道も桜で埋め尽くされていました。
画像

こんな桜ロード、誰だって歩きたくなりますね。
画像

出店のスケールも大きく、なんとお化け屋敷までありました。桜を見て肝を冷やすって、ありなのでしょうか。
画像

もちろん城内も素敵です。全国レベルの名所だけに、かなりの人出ではありましたが、首都圏の名所と比べればゆったり散策することができます。
画像

この景観は、高田ならではでしょう。
画像

これまた絶景ですね。
画像

この景色を見て、素晴らしいと言わない人はいないと思います。
画像

あたりが暗くなってくると、ますます雰囲気が良くなります。
画像

帰りの電車の都合があり、完全な「夜桜」になるまで留まることはできませんでしたが、三大夜桜といわれるだけのことはあると実感しました。
画像

後ろ髪をひかれる思いで城址を後にしましたが、ふりかえるとこの眺め。立ち去るのはもったいないと誰でも思うのではないでしょうか。
画像

駅にもどる途中にもこんなところがあり、思わずカメラをむけてしまいました。すごいぞ高田の桜。
画像

なんとか発車の5分前に駅にもどることができました。駅舎もこんなに素敵な高田でした。
画像






この記事へのコメント