軽井沢の穴場~町立植物園

 軽井沢は年間800万人もの人が訪れる一大行楽地です。シーズン中や土休日などは、町内の道路が渋滞し、移動もままならないことが多いのですが、そんな軽井沢にも大変静かで落ち着ける穴場スポットがあります。その1つが軽井沢町立の植物園です。特に行楽客にアピールしている様子はなく、入口も目立たないので、立ち寄る人はあまりいません。来園者も黙って植物を眺めたりカメラに収めたりといった人がほとんどですから、静謐な時間を過ごすことができるのです。
 ただし、浅間山麓の植物に関心のない人にとっては、まったく面白味のない施設かもしれません。特別きれいなお庭という感じはしませんし、むしろ一見したところ、雑然とした感じで、雑草なのか展示植物なのか見分けがつかないようなところもあります。しかし、それが魅力でもあるのです。そもそも山野草や樹木は、ここが○○、ここが××とそのエリアがはっきりしていることは稀で、いろいろ混ざっている中で、目にとまった花の名や樹木の名を知りたいと思うことが多いのではないでしょうか。
 浅間山麓に自生していたり、自然環境に適合して育っている植物のほとんどが集められていますから、そうした植物の名を知りたいと思って眺めると、興味はつきません。有り難いのは、ポン太の家の周辺に咲いている花が、植物園内でも同じ頃に同じように咲いていて、その名を確認するのに好都合なことです。
 訪れる度に、1つや2つは花の名を覚えて帰るのですが、今回新たに覚えたものの1つに「シラン」があります。いつもの散歩コースの道端や庭の片隅でよくみかける花ですが、その名を今まで知りませんでした。名前は「シラン」でも、これからは「知ってる」と言えるのが嬉しいポン太です。

 これが植物園の入口です。周辺には、長野オリンピックの会場となったカーリングホールやスケート場などがありますが、ここだけはいつもひっそりしています。
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 園内の通路です。植物の種類毎に明確な区分けがなされているわけではないので、最初はとまどいます。
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 よくみると、葉の間に隠れるように説明板が置かれていて、それがなんであるのかわかるのです。
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 これがシランです。よく見かける花ですが、ようやくその名がわかりました。
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 この時季の植物園の見ものはクリンソウ。軽井沢町の花はサクラソウですが、その仲間です。
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 花の色が赤いクリンソウです。
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 こちらはオオデマリのようにみえますが、近寄ってみると葉が違います。テマリカンボクという名がついていました。今までオオデマリだとばかり思っていたもののいくつかは、これだった可能性もあり、これからは葉もよくみなければと思います。
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 園内でたくさん咲いていたのがタニウツギ。ポン太の家の近くでもたくさん咲いており、その名がタニウツギで間違いないことが確認できました。
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 とてもきれいだったのが、このハナガサシャクナゲです。一般のシャクナゲよりさらに豪華な感じがしました。
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 ポン太の庭では数日前に終わってしまったニッコウキスゲですが、ここは株数が多いせいかまだたくさん咲いていました。
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 その反対にポン太の庭の方がまだたくさん咲いているのがミヤコワスレ。園内には僅かな数しか咲いていませんでした。それにしても、植物園と同じ花をわが家の庭で観賞できるのは嬉しいですね。
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 軽井沢の植物園らしいコーナーもあります。夏に咲くアサマキスゲ(ユウスゲ)は、奥ゆかしい感じのする薄黄色の素敵な花です。かつてはポン太の家の庭にもあったのですが、残念ながら絶えてしまいました。
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 新たに認識した植物の1つがこのオヤマボクチ。北信地方では、この葉の繊維を乾燥させ、蕎麦のつなぎに用いることが知られていますが、その葉がこのようなものだということを初めて知りました。植物園は本当に勉強になります。
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