今年の紅葉は細く長く

 四季の移ろいを身近に感じられること、それこそ田舎暮らしの醍醐味の最たるものではないでしょうか。とりわけ、木々が最後の輝きをみせる紅葉は、それをたっぷり味わうことなしに冬をむかえるわけにはいかない、そんな思いにさせられます。
 今年の紅葉の進み方はいつもよりずいぶん遅い、そんな声をあちらこちらで耳にします。これは全国的な傾向のようですが、秋になっても気温が下がらず、あれだけ雨が降れば、木々が反応してしまうのはやむをえないことでしょう。
 ここ浅間山麓でも、1週間から10日ほど紅葉の進み具合は遅いように感じます。すでに「紅葉まつり」が終わってしまった軽井沢でも、まだ見頃状態が続いていますし、小諸の懐古園はようやく見頃になったばかりという状況です。
 一部の木々の紅葉が始まったのは例年とそれほど変わりはなく、それ以降、五月雨式に紅葉が進んできたような感じで、地域全体が一気に極彩色に染まるというようなことにはなっていません。そのため、華麗な綾錦とは言い難いのですが、その分長く楽しめるというのが今年の紅葉の特色でしょうか。
 現時点では、モミジやカエデは標高700~1000m前後の地域が見頃です。浅間山麓で人の住んでいるエリアにほぼ該当しますから、まち中のどこを歩いても赤や黄色の綺麗な紅葉を楽しむことができます。一方、黄金色に染まる落葉松の紅(黄)葉は、いまのところ標高1300~1500m前後の山中が中心です。残念なことに、山岳道路の一部は、台風19号による土砂崩れ等で通行止めになったままのところがあり、例年同様の眺めを楽しむことができない場所もあります。
 定番のスポットからご近所の紅葉まで、ポン太の見たここ数日の浅間山麓の紅葉状況をご紹介することにしましょう。

 まずは軽井沢から定番の雲場池です。池の両岸とも綺麗に色づいた、まさに見頃な状態が続いています。
雲場池紅葉真っ盛り.JPG
 池の北側からも見事な紅葉が楽しめます。
雲場池の奥.JPG
 池の畔から少し離れたところのモミジも美しく紅葉していました。
雲場池近くの紅葉.JPG
 こちらは星野エリア。紅葉に包まれた「トンボの湯」です。
トンボの湯前の紅葉.JPG
 台風で増水し、濁っていた湯川も元の清流にもどりました。
湯川のほとり.JPG
 星野温泉のまわりの森も色鮮やか。
星野温泉付近の紅葉.JPG
 追分宿とその周辺も紅葉が見頃になっています。おどろくほど人が少なく、静かな散策を楽しみたい人には、一押しです。
追分宿中心部.JPG
 中山道20番目の宿場にして、中山道最高所の宿場でもある追分宿。風情があります。
宿場の秋.JPG
追分宿の秋.JPG
 中山道(左)と北国街道(右)が分岐する「分去れ」も紅葉真っ盛り。
分去れの紅葉.JPG 
 宿場内の古刹、泉洞寺の山門です。山号はその名も浅間山。モミジの似合うお寺です。堀辰雄はこの周囲を好んで散策した由。
泉洞寺山門のモミジ.JPG
 鐘楼も趣きがあります。
鐘楼のモミジ.JPG
 境内にこんな地蔵尊があるのを見つけました。京都や鎌倉なら、「カワイイ~」と大評判になるかも。こちらは訪れる人も少なく、もちろん騒いでいる人などいません。
縁結び地蔵.JPG
 翻訳者の縁で、追分宿にはこんな像もあります。ホームズ先生も日本の紅葉を堪能されているようですね。おや、何か見つけましたかな。
ホームズと紅葉.JPG
 手前側が江戸、向こう側が京へと通じる中山道です。参勤交代で江戸へとむかう大名行列が現れてもおかしくない雰囲気。旧街道には歴史が染み込んでおり、ふつうの道とはひと味違う気分を味わうことができるのです。
追分宿の紅葉①.JPG
 信濃追分駅も秋色に包まれていました。しなの鉄道の田中~上田間は、市道の橋梁に崩落の恐れがあるため、今も不通です。軽井沢~小諸間は多少の間引きはあるもののほぼ通常ダイヤ通りに運転されています。
信濃追分駅の秋.JPG
 次はポン太の家のご近所や、散歩でよく通る身近なエリアの紅葉です。路地をちょっと曲がったところにも、こんな見事な紅葉シーンがありました。
道路際の紅葉.JPG
 近くの家の庭のモミジがあまりに綺麗なので、足をとめて眺めてしまいました。
ご近所のモミジ.JPG
 ポン太の庭だって負けてはいません。大木はありませんが、色づきのよいモミジはたくさんあります。
わが家の紅葉.JPG
 御代田町の龍神の杜公園です。紅葉を眺めながらランチを楽しんでいる人をよく見かけます。
龍神の杜公園の紅葉.JPG
 龍神の杜公園からは浅間山がよく見えます。中腹あたりの色が暖色系に変化してきており、紅葉が山を下っている様子がわかります。
龍神の杜からみた浅間山.JPG
 御代田町の雪窓公園も秋色に染まっていました。
雪窓公園の紅葉.JPG
 雪窓公園前の街路も秋たけなわといった感じです。
御代田の街路の紅葉.JPG
 少し標高の高いところへ落葉松の紅(黄)葉を見にでかけてみましたら、高峰高原へ通じる通称チェリーパークラインが通行止めになっていました。不通になったという話は人づてに聞いていたのですが、通行止め状態が今も続いているとは思いませんでした。市道のせいか、道路情報を検索しても、この道路の現状や復旧見通しなどはほとんど出てきません。高峰高原へ出かけようとやってきてがっかりした人も多いはずです。著名な行楽地なのですから、情報伝達をもっとしっかりやって欲しいですね。
高峰高原チェリーパークライン通行止め.JPG
 湯ノ丸高原はどうかと、東御市から地蔵峠をめざしました。こちらは通行可能ですが、地蔵峠から先の群馬県側は全面通行止めで、鹿沢温泉方面に通りぬけることはできません。これも知らずにやってきて困っている人がいました。観光地にむかう道路がどうなっているのか、各県の観光サイトなどで、もっと積極的に情報を流して欲しいものです。不通情報を流すと行楽客が来てくれなくなると思っているのかもしれませんが、それは不親切というもの。正しい情報が伝われば、それなりに道を選んで来てくれるはずです。
群馬側通行止め/地蔵峠.JPG
 長野県側から湯ノ丸高原へ行くことはできます。これぞ秋山といった感じの、黄金色に染まった落葉松林が続きます。
地蔵峠への道.JPG
 日の光を浴びた山の斜面は黄金色一色です。
湯ノ丸高原の落葉松の紅葉.JPG
 地蔵峠より標高の高いところでは落葉松はすでに葉を落としていました。池ノ平湿原の鏡池のまわりには草紅葉が残っていましたが、散策している人はほとんどおらず、静かに冬を待つだけ、といった風情でした。
静寂な鏡池.JPG
 池ノ平から見晴岳に登ると、すでに雪がつきはじめた北アルプスの大展望が待っていました。足元の黄金色の落葉松と遠方の雪山、秋と冬とがコラボしている景観を楽しむことができるのは、この時季ならではです。
落葉松の紅葉と雪の北アルプス.JPG
 
 

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