「三密」なき花見

 信州は桜のシーズンを迎えました。標高の高いポン太の家のまわりではまだ開花していませんが、長野市あたりでは平年より11日もはやく開花し、すでに見頃を過ぎたという話です。例年ですと、桜の開花状況や、見頃状況が、テレビのローカルニュースで連日報道され、それを見ているだけで気分が明るくなります。そして、その情報を基に、花見に出かけることが多いのですが、今年は「コロナ」の影響で、報じられることが極端に少なくなりました。
 信州の桜の名所の代名詞でもある高遠城址公園では、園内への入場自体が禁止され、それ以外の多くの桜名所では、花を眺めること自体はOKでも花見の宴は禁止、桜祭り等のイベントやライトアップは中止という措置がとられています。そもそも人が集まることを避けるというのが、コロナ対策の基本ですから、桜の見頃を宣伝して大勢の人が集まってしまってはよくないわけです。
 そんな中で、小諸の懐古園が見頃になりつつあるという情報が耳に入ってきました。大勢の人が集まっているようなら避けなければならないし、どうしたものかと思案した結果、とりあえず行って見ることにしました。混雑しているようなら入らずに引き返せばよいだけです。
 現地に着いて驚きました。混雑どころかほとんど人影はありません。城内にいた人数は全部合わせても20人足らず。いつもの年なら、数多くの敷物が並び花の宴で盛り上がる旧馬場の一帯などは、誰一人歩いていませんでした。これほど人のいない懐古園は、桜の季節はもちろん、それ以外の時季でも目にしたことはありません。
 長野県知事は、県民に対して緊急事態宣言の出ている7都府県への行き来を基本的に行わず、7都府県に住む人には長野県との行き来を自粛するようにと呼びかけています。一方の7都府県では外出の徹底した自粛が要請されていますので、小諸へ花見に来る人が少ないのはあたりまえかもしれません。
 肝心の桜ですが、枝垂れは満開、ソメイヨシノは5分咲きといったところでした。誰とも接触することなく、本年初の信州の花見を存分に楽しむことができたので、満足はしましたが、ちょっと後ろめたさの残る「三密」なき花見でした。

 人影はなく閑散としている小諸駅前です。
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 駅前の「停車場ガーデン」では、コブシが満開でした。
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 懐古園の城門脇では枝垂れ桜が満開。城内はさぞかしと期待が高まります。
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 ソメイヨシノは五分咲きでも十分見応えがあります。
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 藤村記念館前の枝垂れ桜がみごとでした。
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 石垣の上から「よく来たな」という感じで、桜が見下ろしていました。
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 いつもの年なら、観光客を乗せた人力車が颯爽と駆け抜けていく道ですが、歩いている人は誰もいません。
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 桜の花園となった馬場です。宴が禁止されているので、無人の園と化していました。
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 小諸の固有種といわれる「小諸八重紅枝垂れ桜」です。植樹に力を入れたようで、だいぶ本数が増えた印象ですが、桜より見る人の数が少ないのが残念。
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 いろいろな色の桜を楽しめるのが懐古園のよいところ。
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 天守台の主のように咲き誇る桜です。
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 五分咲きの桜の梢の先に見えるのは浅間山と小諸の市街地です。
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 石垣の上の枝垂れ桜はまるで盆栽のよう。
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 桜の後方に見える建物は、若き日の藤村が教鞭を執った小諸義塾です。
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 いつもなら観光バスなどでいっぱいになる駐車場もごらんの通りです。
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 小諸の桜の見どころは懐古園だけではありません。これはポン太が気に入っている布引電気鉄道廃線跡の桜並木です。
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 浅間連峰の方へとむかうこの桜並木の下が廃線跡です。小諸市の「ふるさと遺産」に認定されています。
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