不作のアンズに右往左往するも

 わが家のアンズが1つも実っていません。これはおかしいぞと思っていたところ、主産地の千曲市でも、収穫が例年の4割程度という不作であることが明らかになりました。暖冬で開花は早かったのですが、その後に寒波がきたことが災いしたようです。素人考えですが、虫の活動が不活発で受粉がうまくいかなかったのかもしれません。わが家ではアンズだけでなく、リンゴ(アルプス乙女)も僅かしか結実していません。
 この時季のわが家では、いつもアンズジャムを手造りしています。パンチ力のある甘酸っぱさが、夏の暑さを乗り切る上で不可欠なものになっているからです。ところがこの不作の影響で、今年はスーパーにアンズが並ぶことはないという話が伝わってきました。このままでは、アンズジャムのない夏になる。そんなことがあってはならぬと、思いついたのが、直接産地に出向いて手に入れることです。
 即実行と出かけた先は、日本一のアンズの里として知られる千曲市の森地区。幸運にも現地に着いてすぐ、「あんずの里物産館」の前に、「生アンズ入荷しました」という看板を見つけました。狙いは的中したわけですが、中に入ってみると、並んでいた量は少なく、到着時間が少し遅ければ「本日分販売終了」となっていたかもしれません。危ないところでした。
 せっかく森まで来たので、物産館のすぐ近くの「科野の里歴史公園」に寄ってみました。そこは、古墳時代初期(4世紀末)につくられたとみられる森将軍塚古墳の所在地です。全長100m余という県内最大の前方後円墳で、竪穴式石室は東日本最大級とか。科野(信濃の国の前身)の首長の墳墓ということですが、古代史に疎いポン太でも、ヤマト王権との関わりを物語る、興味深い史跡であることはわかります。古墳は山の稜線につくられていて、展望抜群ということなので、天気の良い日に改めて訪れてみたいと思いました。
 帰路、坂城町を通過した際、バラ公園の存在に気づき、そこにも寄ってみました。残念ながら、盛りは過ぎていましたが、最盛期には梅雨の鬱陶しさを吹き飛ばすほどの、絢爛たる花園と化していたはずです。ここも再訪の価値ありと記憶に留めました。
 同じ日、わが家の庭の片隅で、面白い植物をみつけました。今までみたことのない白い花が咲いていたので、調べてみたところ、イチヤクソウと判明。さらにそのすぐ近くにはアカバナイチヤクソウではないかと思われる蕾もありました。イチヤクソウは、低山の山林中に分布する多年草で、東京都では絶滅危惧種に指定されているとのことです。日陰干しすると生薬になることから、その名(一薬草)がついたとか。
 梅雨の最中とはいえ、貴重なアンズを入手することができ、ちょっとした発見もあったので、気持ちだけは晴れた一日でした。

 千曲市の森地区にある「あんずの里物産館」です。
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 千曲市は日本一のあんずの産地ということで、ご当地キャラクターも「あん姫」です。
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 おっ、ありました。あんずが買えるぞ!!
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 この森地区の春の様子ですが、文字通り「あんずの里」です。
杏の里 森.JPG
 本日ゲットしたアンズです。これだけあれば、この夏のわが家のジャム需要をなんとか満たすことができそうです。アンズは収穫シーズンが短い上、傷みやすいので、ふだんの年でも、入手には気をつかいますが、今年は貴重品といってもよいでしょう。
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 物産館のすぐ前の山上にあるのが、森将軍塚古墳です。最近は日本史の教科書にも載っているそうです。雨が降ったり止んだりの天気でしたので、この日は登るのをあきらめましたが、次回はぜひ登ってみたいものです。
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 森将軍塚古墳の麓が「科野の里歴史公園」になっています。中に入ろうとすると、こんな看板が。この文面は、野性動物と共存している信州らしくてよいですね。
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 古墳時代の村が再現されているコーナーです。本当に人が住んでいて畑を耕しているような雰囲気で、よくできています。
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 こちらは坂城町の「千曲川バラ公園」駐車場です。しなの鉄道と千曲川の堤防の間にあり、電車からも見えるはず。
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 コロナ対策で、バラ祭は中止となったそうですが、散策は自由です。
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 遊歩道も整備されていて、最盛期には相当楽しめそうです。
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 半分ぐらいの花がすでに枯れてしまっていたのが残念ですが、霧雨に煙る背後の山とのコラボは絵になります。ちなみにこの山の頂にあったのが、信州の戦国武将として名高い村上義清の葛尾城です。武田信玄との戦に敗れ、越後の上杉謙信を頼ったことが、あの川中島合戦の契機となりました。
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 わが家の庭の片隅で見つけたイチヤクソウです。元は浅間山麓の原野だったところですから、こうした山野草があるのは当たり前かもしれませんが、その正体がわかるとやはり嬉しいもの。
イチヤクソウ.JPG
 こちらはベニバナイチヤクソウのようです。本州中部以北の山地に分布しているものだということなので、より貴重かもしれません。
ベニバナイチヤクソウ.JPG
 梅雨真っ最中のわが家の花壇はこのとおり。ナデシコが盛りをむかえ、タネから育てたマリーゴールドも花をつけはじめました。間もなく咲きそうなのがユリとオオバギボウシです。
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