浅間連峰秋便り<その1> 「草もみじ」の池の平とその周辺

 高い山から始まった紅葉が、駆け足で里に降りてくる。そんな季節となりました。モノトーンに支配される冬を前に、山や森が、驚くほど多様な色彩に彩られ、いつもとは全く違った姿を見せてくれるのですから、これほど楽しみなことはありません。これから11月中旬までの1ヶ月余、いつどこでその美しさを味わったらよいか、いつも悩むところです。
 現時点で木々が色づいているのは、標高2000m前後のエリアですから、近場で対象となるのは浅間連峰の山々。まずは湯の丸高原の一角にある池の平湿原へでかけてみることにしました。池の平湿原は、三方ヶ峰火山の火口原に広がる高層湿原で、その周辺は「花の宝庫」として知られています。高山植物の女王コマクサをはじめ、夏季の花々のすばらしさについては、以前のブログでとり上げたとおりです。
 この時季になると、咲いている花はほとんどありません。しかし、湿原の鏡池のまわりの「草もみじ」は風情がありますし、適度に色づいた木々を縫っての山歩きは、それだけでも気分の良いものです。夏季に可憐な花を咲かせていた草花の中には、その葉が真っ赤になるものもあり、樹木の紅葉だけではなく、足元の紅葉にも目を奪われます。秋山の風情を味わいつつのんびりと逍遙するには、気温がまだそれほどは下がっていない今が一番ではないでしょうか。

 このあたりは、いわゆる紅葉名所ではありません。赤や黄色の極彩色の紅葉を期待するとがっかりしますが、寂寥感を伴った秋山らしい風情を楽しむことができます。夏季にはお花畑になっていた斜面も今はごらんのとおりです。
お花畑の今.JPG
 色づいた木々の先に見えるのは東籠ノ登山です・
籠ノ登山.JPG
 湿原を取り巻く尾根から見た黒斑山(その上に浅間山が少し顔をだしています)です。カラマツの本格的な紅(黄)葉はまだこれからです。
池の平湿原からみた浅間山黒斑山.JPG
 夏季にはコマクサが可憐な花を咲かせていた三方が峰のガレ場です。先日登ったばかりの蓼科山が優美な姿を見せています。
三方が峰から見た蓼科山.JPG
 こちらは美ヶ原方面を見たところです。真っ赤に紅葉しているのはクロマメノキでしょうか。
コマクサ園から見た美ヶ原.JPG
 足元で紅葉していたのは、ハクサンフウロの葉です。
ハクサンフウロの葉.JPG
 森陰ではイワインチンがまだがんばって咲いていました。
まだ咲いていたイワインチン.JPG
 こちらも僅かに残っていたタカネマツムシソウの花です。足元のオンタデはすっかり色づいて最終段階といったところ。
マツムシソウとオンタデ.JPG
 見事に紅葉しているのは、ナガバモミジイチゴの葉でしょうか。
イチゴの葉の紅葉.JPG
 池の平湿原の鏡池と草もみじです。
草紅葉.JPG
 池の背後に見えるのは東籠ノ登山です。
鏡池と籠ノ登山.JPG
 湿原は一面の枯れ野原です。平日のせいか、時間帯のせいか、歩いている人はほとんどいません。
誰もいない湿原.JPG
 秋ならではの風情を感じます。
草もみじの湿原.JPG
 開放口とよばれる火口原の端には、こんな日本庭園のような場所があるのですが、秋色に染まった景観は格別です。
開放口.JPG

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