浅間連峰秋便り<その3> カラマツの紅葉と絶景の黒斑山

 山の紅葉のフィナーレを飾るのがカラマツです。山腹全体が黄金色に染まる様は圧巻で、浅間連峰では高峰高原がいま見頃になっています。これを見逃すわけにはいかないと出かけてみることにしたのですが、先日、初冠雪した浅間山の現状も見たいと考え、その両者の眺めが楽しめる黒斑山に登ることにしました。
 登山口の車坂峠は、期待通りの黄金色の世界でした。眼下の佐久平には雲海が広がり、その上に蓼科・八ヶ岳連峰が浮かんでいます。最初からこんなにすばらしい景色を堪能してよいのかと思えるほどでした。登り始めてしばらくの間は黄金色に染まった森の中を進みます。標高が高くなるにしたがって植生が変わり、常緑樹が多くなりますが、立ち止まってふりかえると、高峯山とその周辺には、カラマツの紅葉と雲海とが織りなす絶景が広がっていました。毎夏、コマクサを鑑賞しているガレ場付近からの眺めは絵のような美しさで、しばしば登っている水ノ塔山や籠ノ登山が、とてつもなく崇高な山に見えました。
 最初のピークである槍ヶ鞘まで登ると、巧妙にデザインされた、まるで錦絵のような浅間山が眼前に現れました。これは北斎でも描けないのでは、と思わず口走ってしまったほどの美しさです。山頂部の山肌に残る筋状の雪と山腹を彩るカラマツの紅葉とが相俟って、この時季ならではの稀有な景観をつくりだしていたのです。何度も訪れている黒斑山ですが、これまででナンバーワンの眺めと言ってもよく、「浅間連峰秋便り」の最終章にふさわしい山歩きとなりました。

 車坂峠からみた雲海と蓼科・八ヶ岳連峰です。スタート時からこの景色ですから、いやがうえにも気分は盛り上がります。
雲海に浮かぶ蓼科八ヶ岳.JPG
 黒斑山は登山届けの提出が必要な山なので、まずは作成しておいた書類をポストへ。
登山届.JPG
 カラマツの紅葉を眺めながら歩き始めました。ご覧のとおり、高峰高原一帯は黄金色の世界です。
 カラマツの紅葉と登山道.JPG
 少し登ったところで振り返ると、水ノ塔山(右)と東籠ノ登山が見えました。黄金色のカラマツの森を従えて堂々と立つ姿に、いつもとはだいぶ違った雰囲気を感じました。
紅葉の高峯高原と水ノ塔山.JPG
 こちらは雲海に浮かぶ四阿山。雲海があるのとないのとでは、まったく景色が違います。
雲海に浮かぶ四阿山.JPG
 カラマツ林のむこうに目指す黒斑山が見えてきました。黒斑山自体には紅葉する樹木はありません。
カラマツの紅葉と黒斑山.JPG
 夏場はコマクサが楽しみなガレ場です。カラマツの紅葉に埋め尽くされた大展望が待っていました。
ガレ場からの大景観.JPG
 同じガレ場から見た蓼科・八ヶ岳連峰も絵のような美しさです。
ガレ場から見た他蓼科八ヶ岳.JPG
 そこから少し登って、目を凝らすと、雲海のかなたに北アルプスの穂高岳と槍ヶ岳を確認することができました。
槍穂高.JPG
 こちらは同じ場所から三方が峰(池の平湿原)や烏帽子岳方面を見たところですが、後方には、鹿島槍ヶ岳など後立山連峰の山々が姿をみせています。
雲海のかなたには北アルプスが.JPG
 標高が高くなると、登山道脇には雪が残っていました。
雪の残る登山道.JPG
 槍が鞘のピークまであと少しというところで振り返ると、水ノ塔山と東籠ノ登山が本当に神々しい姿になって雲海に浮かんでいました。左端の東籠ノ登山の真後ろに見えているのは、白馬岳のようです。
雲海と水ノ塔籠ノ登.JPG
 前方の視界が開け、浅間山のこの姿が目に飛び込んできました。息をのむほどの大迫力です。
息を飲む浅間の景観.JPG
 槍が鞘のピークから眺めると、まるで錦絵のようでした。
槍が鞘からみた浅間.JPG
 谷底を覗くと吸い込まれそうになりますが、紅葉は見事です。
吸い込まれそうな谷底の紅葉.JPG
 この日は天気が良かったこともあり、驚くほど大勢の登山者が訪れていました。ここを登り切れば、大展望の待つ「トーミの頭」です。
登山者多数.JPG
 「トーミの頭」では、次々とやってくる登山者が、見事な眺めに見入っていました。
見事な眺めに見とれる登山者.JPG
 これが「トーミの頭」からみた浅間山です。こちらの方が、より錦絵に近いかもしれません。
トーミの頭からみた浅間.JPG
 黒斑山のピークを踏んでから、その少し先の稜線上にある、お気に入りの「ランチテラス」へ。そこからの眺めもまたすばらしく、極上のランチタイムを楽しむことができました。
いつものランチ場所にて.JPG
 「ランチテラス」からみた外輪山斜面の紅葉は迫力満点です。
外輪山斜面の紅葉もみごと.JPG
 少し視点が違うだけで、浅間山山頂部がこんな姿に見えます。今は浅間山本体に登山することはできませんが、山頂に通じる登山道がくっきりと見えています。
ランチ場所からの浅間.JPG
 帰路は、展望のない森の中を行く「中コース」をとりましたが、かなり下ったところに、一箇所だけ開けた場所があります。そこには、雲海とカラマツの紅葉という、この日のみどころを凝縮したようなすばらしい景観が広がっていました。 
中コースからの大景観.JPG

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