やるせない「寒」の風景
今年の小寒は1月5日。この日が「寒の入り」で、2月3日の立春までが「寒」ということになります。一年中で一番寒い季節ですから、空気が冷たいのはあたりまえですが、今年はコロナ禍で、心まで冷えてしまいそうです。ここ浅間山麓の市や町でも新規感染者が増加しており、県独自の感染警戒レベルで、上から2番目の「5」(感染が顕著に拡大している状態)に引き上げられました。その上の「6」は「緊急事態宣言」ですから、大変厳しい状況と言わざるをえません。ちなみに1月11日の感染者数は、小諸市16人、御代田町6人、佐久市7人、軽井沢町1人でした。一見、少ないようにみえますが、例えば、御代田町の人口は東京の900分の1にすぎませんから、東京なら5400人に相当する数字です。人が少ないエリアだから安心とは言っていられない状況になりつつあるのです。
消防出初め式は軒並み中止、成人式も御代田町は中止、軽井沢町や佐久市、小諸市は延期となりました。大寒の日に行われる御代田町の伝統行事「寒の水」は早々と中止が決定されています。寒い中にもホットな話題のあった例年の「寒」とは様変わりです。
そんな中、せめてもの癒しとなるのが山歩きですが、今年は「山初め」に出かけることがずっとできずにおりました。というのは、暮れに、腰から足にかけて強い痛みを感じたからです。受診した医師の話では、坐骨神経痛ではないかということでした。昨年は年間の山歩き回数が111回(110回と思っていましたが、精査したところ1回増えました)と最多記録を更新し、まだまだ元気に山歩きができると喜んだばかりでしたので、好事魔多しとはこのことです。
山中で痛みが出て下山できなくなると大変なので、出かけるのを躊躇していたのですが、気分がすっきりせず、思い切って平尾山に登ってみました。12日ぶりです。幸い痛みは出ず、なんとか山頂にたどり着き、「山初め」とすることができました。いつもはトレーニングレベルと思っている山なのに、登ることができてこれほど嬉しいと感じたことはありません。今年の山歩きは、身体の様子をみながら慎重にということになりそうです。
平尾山ほか、浅間山麓の「寒」の風景をご紹介します。心まで冷えている時に、より一層寒い風景を見せられて、なんだよとおっしゃるかもしれませんが、寒中に冷水を浴びると少しだけ暖かさを感じるとも言います。タヌキに化かされたと思ってご容赦を。
わが家のまわりも冷え冷えとした風景ばかりです。すぐ裏の沢も氷瀑もどきの光景になりました。

染み出た地下水が凍って、沢の両岸には氷の壁ができました。

近くの池(七口池)も完全結氷しています。

浅間山も裾野の方まで雪化粧しました。

水辺(御影用水)も見るからに寒々とした光景です。慣れているとはいえ、氷点下の散歩に出かけるには、それなりの気合いが必要です。

ようやく登ることができた平尾山です。この日は、まだ誰も登っていないらしく、登山道に人の足跡がありません。

おっと、先客がいました。この小さな足跡、ノネズミでしょうか。

これは誰だ?この足跡はタヌキのように見えるのですが、それにしては歩幅が大きいような。

これは間違いなくタヌキでしょうね。こんな詮索ができるのも冬の山ならでは。

足の痛みがでませんようにと、ひやひやしながらの登山でしたが、頂上に凛として立つ白樺の木を見ると、元気がでます。

ようやく成った今年の「山初め」です。もっともポン子はすでに一人で何度も登っていますので、「山初め」はポン太のみ。トホホ・・。

頂上からの眺めがいつもにも増してすばらしものに思えました。佐久平と御牧ヶ原台地、その背後に屹立する北アルプス。絶景です。

信州から上州、さらには甲州にまたがる山並みは、まるで水彩画をみるようです。

昨シーズンは暖冬でオープンできなかったパラダスキー場の南ゲレンデですが、今シーズンは無事にオープンできたようです。ただし、1都3県に緊急事態宣言が出ていることもあり、スキー客はまばらでした。

こちらの登山道にも登山者の足跡はなく、静寂そのもの。

竜神池も結氷していました。ここまで無事に降りてくることができ、安堵しました。

今年は、伝統行事もことごとく中止となり、なんとも淋しい「寒」です。いつもの年であれば、この時季に行われるはずの行事を3つご紹介しましょう。まずは、大寒の日に行われる御代田町草越の「寒の水」です。極寒の中に熱気を感じる行事です。

暗闇の中で山車をぶつけ合う、勇壮な「道祖神祭」(小諸市御影)です。

御代田町塩野の「わら馬引き」(道祖神祭)です。子供たちが大勢参加する可愛らしい行事です。

道祖神祭は、形は変われどこの時季に信州各地で行われている行事ですが、今年はそのほとんどが中止になってしまいました。
消防出初め式は軒並み中止、成人式も御代田町は中止、軽井沢町や佐久市、小諸市は延期となりました。大寒の日に行われる御代田町の伝統行事「寒の水」は早々と中止が決定されています。寒い中にもホットな話題のあった例年の「寒」とは様変わりです。
そんな中、せめてもの癒しとなるのが山歩きですが、今年は「山初め」に出かけることがずっとできずにおりました。というのは、暮れに、腰から足にかけて強い痛みを感じたからです。受診した医師の話では、坐骨神経痛ではないかということでした。昨年は年間の山歩き回数が111回(110回と思っていましたが、精査したところ1回増えました)と最多記録を更新し、まだまだ元気に山歩きができると喜んだばかりでしたので、好事魔多しとはこのことです。
山中で痛みが出て下山できなくなると大変なので、出かけるのを躊躇していたのですが、気分がすっきりせず、思い切って平尾山に登ってみました。12日ぶりです。幸い痛みは出ず、なんとか山頂にたどり着き、「山初め」とすることができました。いつもはトレーニングレベルと思っている山なのに、登ることができてこれほど嬉しいと感じたことはありません。今年の山歩きは、身体の様子をみながら慎重にということになりそうです。
平尾山ほか、浅間山麓の「寒」の風景をご紹介します。心まで冷えている時に、より一層寒い風景を見せられて、なんだよとおっしゃるかもしれませんが、寒中に冷水を浴びると少しだけ暖かさを感じるとも言います。タヌキに化かされたと思ってご容赦を。
わが家のまわりも冷え冷えとした風景ばかりです。すぐ裏の沢も氷瀑もどきの光景になりました。

染み出た地下水が凍って、沢の両岸には氷の壁ができました。

近くの池(七口池)も完全結氷しています。

浅間山も裾野の方まで雪化粧しました。

水辺(御影用水)も見るからに寒々とした光景です。慣れているとはいえ、氷点下の散歩に出かけるには、それなりの気合いが必要です。

ようやく登ることができた平尾山です。この日は、まだ誰も登っていないらしく、登山道に人の足跡がありません。

おっと、先客がいました。この小さな足跡、ノネズミでしょうか。

これは誰だ?この足跡はタヌキのように見えるのですが、それにしては歩幅が大きいような。

これは間違いなくタヌキでしょうね。こんな詮索ができるのも冬の山ならでは。

足の痛みがでませんようにと、ひやひやしながらの登山でしたが、頂上に凛として立つ白樺の木を見ると、元気がでます。

ようやく成った今年の「山初め」です。もっともポン子はすでに一人で何度も登っていますので、「山初め」はポン太のみ。トホホ・・。

頂上からの眺めがいつもにも増してすばらしものに思えました。佐久平と御牧ヶ原台地、その背後に屹立する北アルプス。絶景です。

信州から上州、さらには甲州にまたがる山並みは、まるで水彩画をみるようです。

昨シーズンは暖冬でオープンできなかったパラダスキー場の南ゲレンデですが、今シーズンは無事にオープンできたようです。ただし、1都3県に緊急事態宣言が出ていることもあり、スキー客はまばらでした。

こちらの登山道にも登山者の足跡はなく、静寂そのもの。

竜神池も結氷していました。ここまで無事に降りてくることができ、安堵しました。

今年は、伝統行事もことごとく中止となり、なんとも淋しい「寒」です。いつもの年であれば、この時季に行われるはずの行事を3つご紹介しましょう。まずは、大寒の日に行われる御代田町草越の「寒の水」です。極寒の中に熱気を感じる行事です。

暗闇の中で山車をぶつけ合う、勇壮な「道祖神祭」(小諸市御影)です。

御代田町塩野の「わら馬引き」(道祖神祭)です。子供たちが大勢参加する可愛らしい行事です。

道祖神祭は、形は変われどこの時季に信州各地で行われている行事ですが、今年はそのほとんどが中止になってしまいました。
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