スプリング・エフェメラル

 寒冷地の住人にとって、春は本当に待ち遠しいものです。ちょっとした兆しを見つけただけで、気分は高揚します。しかし、実際に春が訪れると、その歓喜の時間は瞬く間に過ぎ去ってしまいますから、春ははかないものといえましょう。
 窓から毎日眺めているわが家の庭やその先の森が、少しずつ緑がかってきました。レンギョウの黄色い花が咲きはじめ、小さいながら素敵な名をもつウグイスカグラも咲いています。アンズは開花まであと一息といったところですが、森の中に何本もあるコブシの中にはすでに満開になったものもあります。庭の片隅では、チューリップが可愛らしい花を咲かせており、寒い時期にはしおれたようになっていたビオラも元気を取り戻し、新たな花を次々に咲かせています。
 平尾山では、スミレの花を見かけるようになりました。竜神池のまわりの水仙は、これほどたくさんの株があったのかと驚くほどのボリュームで咲いています。広葉樹の森の中に、アズマイチゲ(東一華)の可憐な花が咲いているのを見つけました。調べてみたところ、スプリング・エフェメラルの一種とあります。その意味は、直訳すれば「春のはかないもの」「春の短いいのち」だそうです。春先に花を咲かせた後、地上部は枯れてなくなり、翌春まで地中の地下茎のみで過ごす。つまり、春のほんの僅かな期間しか姿を見ることのできない植物の仲間というわけです。
 平尾山の麓では、桜も咲きはじめ、平尾山を山号とする守芳院では、枝垂れ桜がすでに見頃になっています。あと1週間もすれば、山麓一帯が桜の園と化すことでしょう。桜そのものはスプリング・エフェメラルではありませんが、花は散り始めればあっという間に消えてしまうはかない存在であることに違いはありません。桜にかぎらず、どの花もこの時季だけの「スプリング・エフェメラル」なのです。


 レンギョウが咲くと庭が明るくなります。
レンギョウ.JPG
 チューリップが咲きはじめました。
チューリップ開花.JPG
 名前負けしているように思えるウグイスカグラの花です。
ウグイスカグラ.JPG
 冬を越したビオラもこんなに元気に咲いています。
ビオラも元気に.JPG
 大地の緑が復活し、散歩中に目にする景色もすっかり春です。
あおめる大地と浅間.JPG
 水辺(御影用水)の土手にタンポポが咲いていました。
水辺のタンポポ.JPG
 平尾山の明神池のまわりでは水仙がこれでもかと咲いています。
水仙満開の竜神池.JPG
 コブシと水仙のコラボも素敵です。
コブシと水仙.JPG
 スミレを見るとやはり春を感じます。
スミレ.JPG
 アズマイチゲの咲く森です。
アズマイチゲ咲く森.JPG
 この可憐さ、はかなさ。見ることができただけで幸せな気分になれる、アズマイチゲです。
岩の下のアズマイチゲ.JPG
 平尾山の麓では桜が咲きはじめました。
桜ほころびる.JPG
 咲きはじめた梢の先に、槍ヶ岳と穂高連峰がシルエットになっています。この時季ならではの風景です。
咲き始めの桜と槍ヶ岳.JPG
 守芳院の枝垂れ桜です。桜の名所として知られているわけではないのですが、ポン太お気に入りの桜の1つです。
守芳院のしだれ.JPG
 ほぼ満開といったところでしょうか。
守芳院の枝垂れ桜.JPG
 梅と桜がコラボしているのもこの地ならではです。
しだれと梅と.JPG
 守芳院から眺めた佐久平もすっかり春の風情です。
佐久平の春.JPG

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 3

驚いた
ナイス
かわいい

この記事へのコメント