さくら劇場開演-上田城と小諸懐古園

 浅間山麓を含む東信(東信州)エリアにも、いよいよ桜のシーズンがやってきました。上田城はすでに終盤に入り、小諸の懐古園は満開、佐久平一帯は五分咲き、御代田町や軽井沢町は咲きはじめ、ざっくり言えばそんなところでしょうか。
 前回のブログで、「スプリング・エフェメラル」になぞらえて、春ははかないものと書きましたが、そうであればこそ、その短くも華やかな舞台を見逃すわけにはいきません。
 そんなわけで、まずは上田城へ。その三日後には小諸の懐古園(小諸城址)へと足を運びました。どちらも「日本百名城」に選ばれている趣のある城址です。上田城は千本桜で知られ、懐古園は全国の「さくら名所100選」のひとつになっていますから、見過ごすわけにはいきません。
 上田城のソメイヨシノは盛りを過ぎていましたが、散った花びらでお堀の水面が花筏状態になっていて、それはそれで風情がありました。色の濃い枝垂れ桜が満開で、石垣や櫓とコラボしている姿は、まるで時代劇のセットのようでした。
 上田城だけでなく、市内の丸子地区(旧丸子町)にある、信州国際音楽村にも立ち寄ってみました。そこを訪れたのは初めてですが、満開のソメイヨシノに加えて、丘陵一帯を埋め尽くす水仙の美しさと迫力に圧倒されました。「音楽村」の名のとおり、浅間連峰の山々を背にした丘の上に、屋外ステージが設けられているのですが、そこで管弦楽のコンサートを聴けたら、どれほどすばらしいことかと想像してしまいました。
 小諸懐古園は、車で20分ほどと近いこともあり、毎年訪れていますが、今年はベストタイミングであったようで、ソメイヨシノも当地の固有種である「小諸八重紅枝垂」も満開でした。天守台に立ち、馬場を見下ろすとそこはまさに桜の海。いつもなら花見の宴で大賑わいのはずが、コロナ禍で宴会は全面禁止となっており、人影もまばら。隣接する動物園の馬を散歩させている飼育員の姿があり、往時の「馬場」にもどったかのような、のどかな雰囲気でした。

 まずは上田城から。桜に包まれた櫓は、天守閣のように見えます。
桜の上田城.JPG
 この石垣と桜の格調の高さ。やはり上田城は天下の名城です。
桜と城と青空と.JPG
 お堀沿いの桜は上田城らしい景観です。
堀と桜と.JPG
 櫓門前の桜はだいぶ散ってしまい、お堀の水面は落ちた花びらで真っ白です。
お堀が花筏状態になった上田城.JPG
 櫓門の前には、コロナ退散を願うオブジェが飾られていました。効果があるとよいのですが・・・。
コロナ退散のオブジェ.JPG
 城内には桜以外の花もたくさん咲いていて、まさに春爛漫です。
城内は花盛り.JPG
 石垣と桜は実によく似合います。
天下の上田城.JPG
 桜の下に、鎧武者登場。何の撮影かな?
武者登場.JPG
 こちらは信州国際音楽村の水仙畑です。蓼科山を借景とするロケーションのよさに驚きました。
信州国際音楽村の水仙と蓼科山.JPG
 桜と水仙がコラボしていました。
桜と水仙.JPG
 満開の桜の先には菅平の山々が見えます。
桜のむこうは菅平.JPG
 浅間連峰を見渡せる場所に野外ステージがありました。音楽と風景が一体化して、素敵な演奏会ができそうです。
音楽堂.JPG
 さて、こちらは小諸の懐古園入口です。
懐古園入口.JPG
 園内はソメイヨシノが満開。気分良く散策できます。
懐古園内.JPG
 桜の広場になっている旧馬場の入口には、こんな看板が出ていました。
宴会禁止.JPG
 小諸ならではの「小諸八重紅枝垂」も満開です。赤味が濃く見応えがあります。
小諸八重紅枝垂れ.JPG
 このあたりは、本来なら花見の宴の一等地ですが、「宴会禁止」の今年は誰もいません。
花見の宴なき馬場.JPG
 桜の下を散歩するお馬さん。のどかで良い雰囲気です。
馬が散歩する馬場.JPG
 昔は馬場だったところですから、違和感はありません。
おうまさんも一息.JPG
 天守台からみた馬場は、桜の海です。
天守台からみた馬場.JPG
 千曲川を見下ろす東屋のまわりの桜も風情があります。
千曲川を見下ろす東屋と桜.JPG
 桜の中に松の緑も混じり、城址らしい雰囲気が感じられるのも懐古園の良さではないでしょうか。
城址らしい風情.JPG