ズク無し山歩き~高ボッチ・鉢伏山

 体力の低下は否めないものの、山の景色と雰囲気はたっぷり味わいたいという欲望だけは健在。お盆の混雑とは無縁な、手頃な山はないかと探してみたところ、未踏峰で簡単に登れそうな山が見つかりました。それは高ボッチ山と鉢伏山です。霧ヶ峰と美ヶ原を結ぶ稜線の西側に聳える山で、前者が1665m、後者が1929mとそれなりの標高があります。難点は山頂近くまで自動車道が通じていること。山登りの範疇に入れてよいのか迷いましたが、諏訪湖や北アルプスの好展望台として、写真家などには人気のある山ということなので、一度は訪ねておいてもよいのではと出かけた次第です。
 高ボッチとは面白い名です。その由来がずっと気になっていたのですが、調べてみると諸説があり、その中に、伝説の巨人、ダイダラボッチの休憩地であるとするものがありました。山頂一帯は高原状で、ところどころに凹地が存在するという地形ですから、そんな説が生まれても不思議ではないような気がします。最高地点(山頂)は、自動車道路から高度差で30mほどのところにあり、僅か数分で到達してしまいました。
 高ボッチ山の北に位置する鉢伏山は、文字通り鉢を伏せたような山容の山です。自動車道の終端部に鉢伏山荘があり、その管理地内の有料駐車場から山頂までの高度差は約100m。高山植物を愛で、牧水の歌碑の文言を確かめるなどして、のんびり歩いても25分で山頂に到着です。このまま下山したのでは、山登りどころか、山歩きにもならないので、鉢伏山荘の北側に位置する前鉢伏山(1836m)まで足をのばし、なんとか山歩きの形を整えることができました。
 山登りの達成感のようなものはありませんが、明るく広々とした稜線を歩くだけで気分は爽快になります。高山植物も豊富で楽しめますし、展望は申し分なく、牛ならぬ人間が放牧されているかのような山歩きも悪くないと感じたポン太でした。


 シシウド咲く高ボッチ高原です。後方の丘のようなところが最高地点の高ボッチ山です。
シシウドと高ボッチ.JPG
 高ボッチ山頂への入口です。日本一のシャッターポイントと記されています。
DSCF4132.JPG
 眼下に広がる諏訪湖。この日は富士山は雲の中でしたが、それでも絶景です。
諏訪湖.JPG
 広々とした高ボッチの風景です。草競馬の催しもあるそうです。
高ボッチの風景.JPG
 定番のハクサンフウロがたくさん咲いていました。
ハクサンフウロ/高ボッチ.JPG
 高ボッチのオトギリソウは花びらの大きいものが多く、最初は何の花かとまどいました。このブログをアップした後で、どうやらこの花は、オトギリの一種ではあるものの、トモエソウという名前であることがわかりました。
オトギリ.JPG
 こちらは鉢伏山荘付近からみた鉢伏山です。鉢を伏せた形に見えなくもありません。
DSCF4168.JPG
 鉢伏山の登山道脇にある若山牧水夫妻の歌碑です。刻まれている牧水の歌は「鉢伏の山に朝日さしまろやかに 降りつみし雪はよべふりしとふ」です。
牧水夫妻歌碑/鉢伏山.JPG
 鉢伏山の山頂付近ですが、こちらも実に広々としています。美ヶ原の小型版といったところでしょうか。
DSCF4160.JPG
 草原の中にコウリンカが咲いていました。
草原とコウリンカ/鉢伏山.JPG
 鉢伏山から見下ろした鉢伏山荘と前鉢伏山です。
鉢伏山荘と前鉢伏山.JPG
 前方に美ヶ原を眺めながらの下りは、まさに山上散歩といった感じです。
前方は美ヶ原.JPG
 前鉢伏山周辺にはコオニユリがたくさん咲いていました。最初はクルマユリかと思ったのですが、葉が違っていました。
コオニユリ/鉢伏山.JPG
 日本女性の代名詞となっているナデシコですが、山で見る姿は実に美しく、これに例えられたら嬉しいと思う人が多いのでは。
カワラナデシコ/鉢伏山.JPG
 前鉢伏山からみた鉢伏山です。山上逍遙といった方がふさわしいような山歩きです。
前鉢伏山から鉢伏山を望む.JPG

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