浅間山麓の紅葉劇場 <その4> 小諸懐古園と布引渓谷
浅間山麓の紅葉も最終盤にはいりました。紅葉ウォッチングのフィナーレを飾るのはここしかないと訪れたのは小諸市の懐古園(小諸城址)です。桜の紅葉はすでに終わり、モミジの紅葉が真っ盛り。昨年訪れた際には青葉が目立った「紅葉谷」あたりも見事に色づき、ほぼ紅葉のピークといってよいタイミングでした。
小諸城は城下町よりも低いところに位置する穴城として有名です。浅間山の火砕流堆積物からなる台地が浸食され、幾筋もの細長い箱状の谷が形成された地形を、うまく利用してつくられたお城なのです。その細長い箱状谷がお堀の役割を果たしているのですが、谷の上部にも下部にも紅葉する樹木があり、高低差のある紅葉風景を楽しむことができるというわけです。紅葉した葉の色もバラエティー豊かで、紅葉名所の名に恥じぬ艶やかさといってよいでしょう。
懐古園のすぐ下を流れるのが千曲川で、その少し下流に、もう一つの紅葉名所、布引渓谷があります。凝灰角礫岩の岩壁の間を縫うようにして登っていく布引観音の参道一帯をそう呼んでいるのですが、こちらは懐古園とは異なり、山水画のような趣の「黄葉」です。参道入口から、標高差およそ100mの山道を登ること20分前後で、天台宗の古刹釈尊寺(布引観音)に到達します。楽な道ではありませんが、奇岩と黄葉が織りなす景観は見応えがあり、懸崖づくりの観音堂に立てば、疲れも吹き飛びます。
ここは、「牛に引かれて善光寺まいり」の伝説の地として知られているところです。しかし、この時季は専ら「紅葉にひかれて布引観音まいり」です。
この料金所で、散策券(200円)を購入して入園します。周囲の紅葉がすでに美しく、期待感が高まります。

弓道場付近の真っ赤な紅葉を眺めながら、紅葉谷へと進みます。

橋の上からみた紅葉谷の紅葉がみごとでした。

これぞ古城の秋という雰囲気です。

ここは懐古園のビューポイントの一つ。石垣と紅葉の組み合わせは、なぜにこうも美しいのでしょうか。

天守台下の紅葉もみごとです。

懐古園の秋は本当に風情があり、見逃すわけにはいきません。

ここは懐古園のもう1つの料金所へ通じる酔月橋。下の地獄谷の紅葉も見応えがあります。

酔月橋の下に何やら怪しげな布が吊り下げられていました。実はこれは、小諸市内で開催中の「浅間国際フォトフェスティバル」の作品の1つ(小池健輔氏の「Boat」)なのです。このフェスは、一昨年まで御代田で開催されていたのですが、昨年はコロナ禍で中止となり、今年は小諸市内各所で分散開催(会期は11月21日まで)されています。

馬場には、伊藤昊氏の作品「GINZA TOKYO 1964」が展示されていました。前の東京五輪の年の銀座風景ですから、どれもなつかしく、見入ってしまいました。まさに懐古園で懐古した次第。

いつも気になってしかたがないのが、茶店のこの「ひやしあめ」の布看板です。背後の紅葉とよくマッチしていて、ついついカメラをむけてしまいます。

懐古園の中心部(旧本丸跡付近)に位置する懐古神社裏の紅葉です。これ以上はないと思われるほどの赤の競演でした。

社務所前の小さな池の畔の紅葉はいつも美しく、目を奪われます。

水面に浮かぶ紅葉も風情があります。唱歌「もみじ」の2番の歌詞、「水の上にも織る錦」を思い出しますが、よく見ると、池の中には錦鯉がいます。「水の中にも居る錦(鯉)」でした。

フォトフェスティバルの他の作品も見てみたくなり、小諸市内を散策しました。こちらは旧酒屋の建物を利用した展示会場です。

中の展示はこのようでした。日本画のように見えますが写真の作品です。水谷吉法氏の作品で「MOONLIGHT」というタイトルでした。

こちらは旧歯科医院を利用した展示会場です。建物自体がレトロで興味がわきました。

展示会場なのに作品がない。と思ったのは早とちりで、机の上の顕微鏡を覗くと作品が見られる仕掛けになっていました。歯科医院時代は、待合室だったらしいのですが、なかなか渋いですね。

さて、次は布引渓谷です。ここが参道入口の駐車場ですが、こんなにクルマがたくさん停車しているのを見たことがありません。やはり「紅葉にひかれて布引観音まいり」です。

参道といってもほとんど山道です。

途中の景観はすばらしく、見飽きることはありません。

渓谷の奥の岩壁に姿を現した観音堂です。いつも思うのですが、よくこんなところにお堂をつくろうという気になったものです。

観音堂へは、岩壁をくりぬいてつくられた道を登っていきます。

観音堂からみた、釈尊寺です。真下を見ると足がすくみますから、高所恐怖症の方は避けた方がよいかもしれません。

岩壁が夕日を浴びるとこの景観。岩を鑑賞するのが布引ですから、タモリ氏もきっと気に入ると思います。NHK「小諸でブラタモリ」はいかがでしょうか。

布引観音の下を、電車(布引電気鉄道)が走っていた時代もあります。これは今も残る布引駅のホームです。

布引付近を流れる千曲川です。

その反対側が浅間山。山腹も山麓も秋色です。

小諸城は城下町よりも低いところに位置する穴城として有名です。浅間山の火砕流堆積物からなる台地が浸食され、幾筋もの細長い箱状の谷が形成された地形を、うまく利用してつくられたお城なのです。その細長い箱状谷がお堀の役割を果たしているのですが、谷の上部にも下部にも紅葉する樹木があり、高低差のある紅葉風景を楽しむことができるというわけです。紅葉した葉の色もバラエティー豊かで、紅葉名所の名に恥じぬ艶やかさといってよいでしょう。
懐古園のすぐ下を流れるのが千曲川で、その少し下流に、もう一つの紅葉名所、布引渓谷があります。凝灰角礫岩の岩壁の間を縫うようにして登っていく布引観音の参道一帯をそう呼んでいるのですが、こちらは懐古園とは異なり、山水画のような趣の「黄葉」です。参道入口から、標高差およそ100mの山道を登ること20分前後で、天台宗の古刹釈尊寺(布引観音)に到達します。楽な道ではありませんが、奇岩と黄葉が織りなす景観は見応えがあり、懸崖づくりの観音堂に立てば、疲れも吹き飛びます。
ここは、「牛に引かれて善光寺まいり」の伝説の地として知られているところです。しかし、この時季は専ら「紅葉にひかれて布引観音まいり」です。
この料金所で、散策券(200円)を購入して入園します。周囲の紅葉がすでに美しく、期待感が高まります。
弓道場付近の真っ赤な紅葉を眺めながら、紅葉谷へと進みます。
橋の上からみた紅葉谷の紅葉がみごとでした。
これぞ古城の秋という雰囲気です。
ここは懐古園のビューポイントの一つ。石垣と紅葉の組み合わせは、なぜにこうも美しいのでしょうか。
天守台下の紅葉もみごとです。
懐古園の秋は本当に風情があり、見逃すわけにはいきません。
ここは懐古園のもう1つの料金所へ通じる酔月橋。下の地獄谷の紅葉も見応えがあります。
酔月橋の下に何やら怪しげな布が吊り下げられていました。実はこれは、小諸市内で開催中の「浅間国際フォトフェスティバル」の作品の1つ(小池健輔氏の「Boat」)なのです。このフェスは、一昨年まで御代田で開催されていたのですが、昨年はコロナ禍で中止となり、今年は小諸市内各所で分散開催(会期は11月21日まで)されています。
馬場には、伊藤昊氏の作品「GINZA TOKYO 1964」が展示されていました。前の東京五輪の年の銀座風景ですから、どれもなつかしく、見入ってしまいました。まさに懐古園で懐古した次第。
いつも気になってしかたがないのが、茶店のこの「ひやしあめ」の布看板です。背後の紅葉とよくマッチしていて、ついついカメラをむけてしまいます。
懐古園の中心部(旧本丸跡付近)に位置する懐古神社裏の紅葉です。これ以上はないと思われるほどの赤の競演でした。
社務所前の小さな池の畔の紅葉はいつも美しく、目を奪われます。
水面に浮かぶ紅葉も風情があります。唱歌「もみじ」の2番の歌詞、「水の上にも織る錦」を思い出しますが、よく見ると、池の中には錦鯉がいます。「水の中にも居る錦(鯉)」でした。
フォトフェスティバルの他の作品も見てみたくなり、小諸市内を散策しました。こちらは旧酒屋の建物を利用した展示会場です。
中の展示はこのようでした。日本画のように見えますが写真の作品です。水谷吉法氏の作品で「MOONLIGHT」というタイトルでした。
こちらは旧歯科医院を利用した展示会場です。建物自体がレトロで興味がわきました。
展示会場なのに作品がない。と思ったのは早とちりで、机の上の顕微鏡を覗くと作品が見られる仕掛けになっていました。歯科医院時代は、待合室だったらしいのですが、なかなか渋いですね。
さて、次は布引渓谷です。ここが参道入口の駐車場ですが、こんなにクルマがたくさん停車しているのを見たことがありません。やはり「紅葉にひかれて布引観音まいり」です。
参道といってもほとんど山道です。
途中の景観はすばらしく、見飽きることはありません。
渓谷の奥の岩壁に姿を現した観音堂です。いつも思うのですが、よくこんなところにお堂をつくろうという気になったものです。
観音堂へは、岩壁をくりぬいてつくられた道を登っていきます。
観音堂からみた、釈尊寺です。真下を見ると足がすくみますから、高所恐怖症の方は避けた方がよいかもしれません。
岩壁が夕日を浴びるとこの景観。岩を鑑賞するのが布引ですから、タモリ氏もきっと気に入ると思います。NHK「小諸でブラタモリ」はいかがでしょうか。
布引観音の下を、電車(布引電気鉄道)が走っていた時代もあります。これは今も残る布引駅のホームです。
布引付近を流れる千曲川です。
その反対側が浅間山。山腹も山麓も秋色です。
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