夏は来ぬ

 このところの植物の成長は驚異的で、僅か数日で景色が変わってしまうほどです。成長して欲しくない植物、いわゆる雑草類の成長もめざましく、ほっておくわけにはいきません。連日、雑草との熾烈なバトルを展開しているのですが、とにかく手強い相手なので、勝利を得るのは至難の業です。
 庭で雑草の除去作業中、上空から「カッコー」の鳴く声が聞こえてきました。甘い香りも漂ってきたので、頭上を見回すと、白い房状のアカシア(正しくはニセアカシア=ハリエンジュ)の花がたくさん咲いていました。トゲがあるので、どちらかと言えば苦手な樹木なのですが、花だけは別で、まさに初夏を実感させてくれる有り難い存在ということができるでしょう。
 散歩中に眺める風景もすっかり初夏です。いたるところで目にするのがアヤメやアイリス。コデマリ、オオデマリも今が盛りです。ウツギも咲いていますが、ウツギの別名は卯の花。「卯~の花の匂う垣根に~♪」で始まる『夏は来ぬ』の歌を思い出す人も多いと思います。初夏ののどかな風景を描いた歌詞と流麗なメロディーで親しまれている名曲ですが、実は三番の歌詞が実にシビアなことをご存知でしょうか。「窓近く蛍飛びかい おこたり諌(いさ)むる 夏は来ぬ」となっているのです。おこたってばかりのポン太などは、思わず襟を正したくなりますね。さすがは学校教育に用いられた唱歌です。

 アカシアの花が、森全体に甘い香りを漂わせています。
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 日当たりのよいところでは、キスゲが咲き始めました。
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 この時季らしい花といえばツユクサ。誰も植えていないのに、あちらこちらに勝手に咲いています。
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 こちらも野草のアマドコロ。これほどまとまって咲いていると、まるで栽培しているかのようです。
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 野性の花にはちょっとやっかいなものもあります。これは、見た目はきれいですが、うっかり触れると炎症をおこしかねないクサノオウの花です。
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 こちらも要注意のマムシグサです。人を死に至らしめるほどの毒性があるそうですが、草むらから鎌首をもたげたようなこの姿をみれば、他の野草と間違えて食べる人はいないでしょうね。
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 生け垣としてはごくごくありふれたレッドロビンですが、こんなにきれいな花が咲くとは、今まで気づきませんでした。
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 これはガマズミの一種だと思いますが、山でみるものに比べて花が立派です。ヤブデマリかもしれません。
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 散歩中に道端で出会ったピンク色のオダマキです。こんなにきれいなオダマキはいままで見たことがありません。
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 民家の脇の空き地がアイリスのお花畑に変身です。
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 中山道もアイリスの花街道に。
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 八重の山吹が彩る中山道です。
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 見事なオオデマリです。庭の手入れをされていた奥様の話では、毎年咲き方が異なるそうですが、今年は最高レベルとのこと。
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 開拓集落の道がマーガレット街道になっていました。
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 ウツギも咲いています。これほど赤い花は珍しいと思いますが、どうやらこれは日本海側に多く分布するタニウツギ(別名ベニウツギ)のようです。
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 昔は畑だったところが、今はお花畑に。たくさん咲いている赤い花はポピーでしょうか。
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 おっと、キジのおでましです。
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 背は低いものの、美しい藤です。
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 水辺の道ではコデマリが咲いています。
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 なんといっても水辺にふさわしいのはアヤメです。
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 のどかな水鳥の姿にも初夏を感じます。
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