歌声喫茶オープン

 この「コロナ自粛」の最中に、歌声喫茶がオープンするなどあり得ないと思われるでしょうね。いえいえあり得るのです。お店ではなく「おうち歌声喫茶」ですから。
 今は、コンサートや○○の集いといったあらゆるイベントが中止となっており、ナマで楽しめるものがありません。それではいささか味気ないので、一計を案じたというわけです。用意したものは、歌詞カードとケーキとコーヒーのみ。お客は、ポン太とポン子の二人だけですから、「三密」の心配はありませんが、緑のさわやかな風が入ってくるように窓は全開にしました。たとえ音程の狂った声が漏れたとしても、腰を抜かすのは森のリスかタヌキぐらいで、ご近所迷惑にならなくて済むのは田舎暮らしならではです。
 口を大きく開いてお腹の底から声を出して歌いたくなるのは、やはり流行歌やポップスの類ではなく、季節感溢れた童謡・唱歌・叙情歌曲。この季節にふさわしい「こいのぼり」「背くらべ」「朧月夜」「夏は来ぬ」「茶摘み」「夏の思い出」「カチューシャ」等をリストアップし、歌詞カードをつくりました。
 「おうち歌声喫茶」では伴奏はなく完全なアカペラです。歌ってみて思ったのは、昔の歌の歌詞のすばらしさ。文語調で格調高いだけでなく情感に溢れていて、自然にメロディーがついてくる感じがします。
 いま浅間山麓では、新緑の森や残雪の山を背景に、無数の鯉のぼりが空を泳いでいます。見ているだけでも気持ちが良いものですが、「こいのぼり」の歌を声に出して歌うと、体中に元気がみなぎってくるような気がしました。ちなみに「こいのぼり」の歌は二つありますが、ポン太の好みは「屋根より高い~♪」の方ではなく、「いらかの波と雲の波~♪」ではじまる弘田龍太郎作曲の勇壮な曲です。「たちばな薫るあさかぜに、高く泳ぐや鯉のぼり」と歌っていくと、自分も鯉のぼりとともに空に舞い上がっていくような高揚感が味わえ、気持ちがすっきりします。ロックダウンされたイタリアの都市住民が、気持ちを奮い立たせるようにマンションのベランダに出て大声で歌い合っているシーンがテレビで流れましたが、あの気持ち、わかりますね。
 「リンゴの花ほころび~♪」と「カチューシャ」を歌い終わって、外に出てみると、昨日まで蕾だったリンゴの花が咲き始めていました。「コロナ」の渦中とはいえ、麗らかな春です。

 歌声喫茶の準備OKなり。ポン太とポン子の二人だけでは寂しいので、「ポンちゃん」にも参加してもらいました。
歌声喫茶オープン.JPG
 リンゴ(アルプス乙女)の花が咲きました。リンゴの花は満開時よりも、咲き始めのころが一番可愛らしくてきれいです。
リンゴ開花.JPG
 ささやかな菜園のまわりの木々が一斉に芽吹いて、薄緑のベールがかかったように見えます。頭上ではヤマザクラが咲き始めました。
芽吹きの庭.JPG
 森の中ではイカリソウが咲いていました。
イカリソウ.JPG
 ヒトリシズカもお目覚めです。
ヒトリシズカ.JPG
 日当たりのよいところは、フデリンドウのお花畑になっていました。
フデリンドウ咲く.JPG
 樹形が悪くヤブのようになってしまうので、ポン太はあまり好きではないのですが、花とその名前だけは素敵なウグイスカグラです。
ウグイスカグラ/わが家.JPG
 それとは逆に、名前から受けるイメージはよくなくても、森の中で咲いていると存在感があり、ポン太が大好きなのがズミ。蕾が赤くふくらんできました。
ズミの蕾.JPG
 花壇のチューリップが咲きそろい、華やかな雰囲気になりました。
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 チューリップは大好きなので、自分でもどこに植えたか忘れてしまうほど、あちらこちらに植えてあるのですが、クマザサの中でこんな咲き方をしているものもありました。
ささとチューリップ.JPG
 岩とコラボしているこちらもきれいです。
岩陰のチューリップ.JPG
 植えたのではなく、抜いた雑草と一緒に土に埋めてしまったと思われる球根が育って、いつのまにか花を咲かせていました。
捨てチューリップ.JPG
 気候が良くなるとやたらに庭いじりがしたくなるもの。今年新設した「タヌキ花壇」にアスターを植え、コスモスのタネをまいてみました。秋にはどんな風景になるか楽しみです。
タヌキの花壇賑わう.JPG