横谷渓谷で「紅葉浴」

 緑一色だった世界が、僅かな時間の経過で極彩色に一変する。自然界のマジックのような紅葉シーンに心を動かされるのは当然です。カメラを手にすれば、もうシャッターを押したくて仕方が無い気分になってしまいます。それでも、目の前にある圧倒的な色彩美を写真で伝えきれるかといえば、なかなかそうはいきません。逆に写真だけ見て満足できるかといえば、それは間違いなくノーです。やはり、現地に行って生で見るのが一番。
 紅葉名所といわれているところは、大勢の人がその価値を認めているだけに、見頃の時季さえはずさなければ、満足度はかなり高いといえましょう。ポン太の住む浅間山麓から比較的近いところにあって、渓谷の紅葉名所といわれているのが蓼科の横谷渓谷です。下流の乙女滝から最奥のおしどり隠しの滝まで、渓谷沿いに3キロ弱の遊歩道が続いています。その間の標高差が300mほどありますから、場所によって紅葉が見頃になる時季が異なり、出かけた日によって、違った眺めが楽しめるというのもこの渓谷の魅力です。
 2年ぶりに訪れた横谷渓谷は、ちょうど中間部あたりが見頃でしたから、一番よいタイミングだったかもしれません。この秋は天候が安定せず、雨が多かったせいか、渓谷を流れる渋川の水量が増していました。岩に砕け散る真っ白な水しぶきと、渓谷を彩る紅葉との絶妙なコントラスト。遊歩道には赤や黄色の光のシャワーが降り注いでおり、森林浴ならぬ「紅葉浴」を楽しむことができた一日でした。

 横谷渓谷へむかう途中の八千穂高原の白樺林です。紅葉は終わりかけていましたが、高原らしい爽快さを感じる景観です。
白樺林の紅葉/八千穂高原.JPG
 横谷観音駐車場から渓谷歩きをスタートしました。駐車場前からの眺めがすでにすばらしく、ここだけ見て帰ってしまう人も多いのですが、渓谷まで降りて歩かないのはもったいない話です。一番遠くに見えている山は木曽の御嶽山のようです。
横谷観音展望台より.JPG
 横谷観音前からは横谷渓谷の全体を眺めることができます。
展望台からみた横谷渓谷.JPG
 山の斜面の紅葉はまさに色とりどりの美しさ。
横谷渓谷斜面の紅葉.JPG
 紅葉のシャワーを浴びながら歩いているような遊歩道です。
紅葉のシャワー.JPG
 遊歩道から見上げた景色はまるで庭園のよう。
見上げた森の美しさ.JPG
 まずむかったのは最奥のおしどり隠しの滝です。遊歩道といってもこのようにアップダウンの激しいところもあり、足ごしらえは必要です。
危ない遊歩道.JPG
 標高の高いこのあたりでは、紅葉のピークは過ぎた感じでしたが、水量が増したおしどり隠しの滝は、いままでで一番の迫力を感じました。
おしどり隠しの滝.JPG
 増水した水が遊歩道の階段下部にまで達していて、通過する際にちょっと緊張しました。
水量多く少し怖い.JPG
 人気スポットだけに、大勢のハイカーが訪れていました。
大勢のハイカーたち.JPG
 おしどり隠しの滝とそのすぐ上にある明治旅館(赤い屋根の建物)を、高い位置から見下ろすとこんな感じです。
明治旅館とおしどり隠しの滝.JPG
 同じ場所から視線を上げると、紅葉したカラマツ林と蓼科山が見えました。
蓼科山とカラマツの紅葉.JPG
 対岸の紅葉も見事です。
渓谷斜面の紅葉.JPG
 遊歩道を途中までもどり、次にむかったのは王滝展望台です。そこからは横谷渓谷のシンボルである王滝を真正面からみることができます。落差はそれほど大きくありませんが、その名にふさわしい風格を感じます。
王滝の偉容 (2).JPG
 王滝から下流に進むにつれ、しぶきを上げて流れ下る「ナメ」状の箇所がいくつも現れます。
紅葉と渓流 (2).JPG
 急流が自分に向かって押し寄せてくるようで、一番迫力を感じたのはここでした。
紅葉下の瀬 (2).JPG
 渓谷の探勝を終えて横谷観音までもどると、これ以上に赤いモミジはないだろうと思えるほどの赤紅葉が、日を浴びて輝いていました。
横谷観音前の真っ赤な紅葉.JPG 
 


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