晩秋の平尾山-ガイドも兼ねて-

 平尾山ほどお世話になっている山はありません。信州では珍しく、四季を通じて登山が可能であり、毎年50回以上登っています。ポンコツだぬきの足腰がなんとか維持できているのは、まったくもってこの山のおかげと言ってよいでしょう。体調や天候にもよりますが、どのコースをとっても50分から1時間程度で山頂に到達できますから、疲れも残らず、ちょうどよい運動量です。30分では物足りないですし、2時間となれば、今日はちょっと疲れているからやめておくか、などとマイナス思考になるかもしれません。
 気軽に登れる里山でありながら、山頂からの景観はすばらしく、またいろいろな植物を楽しむことができますから、本当に有り難い山です。この山の魅力にとりつかれてリピーター化する人は増加傾向にあり、顔馴染みになった方も少なくありません。皆さん口々におっしゃるのは、「こんなにすばらしい山が近くにあって良かった」ということ。
 されど、里山の悲しさで、国土地理院の地形図には登山道が明記されていません。そこで、登山案内図を自分でつくってみることにしました。登山口からA地点、B地点を経由して山頂に至るのが最短ルートですが、「忍耐の小径」と名付けられているように、急登の連続です。ポン太の足で山頂まで50分前後かかります。A地点から一旦竜神池まで下り、C地点からゲレンデ最上部のD地点を経由して山頂に至るルート(ポン太は「ゲレンデコース」と呼んでいます)は、距離は長いのですが道は一番ゆるやかです。このコースですと1時間前後で山頂に到達します。
 その日の体調や気分、天候、季節によって、様々なコースを使い分けて楽しむことができるのが平尾山の良いところでしょう。この山とのお付き合いは、益々深くなりそうです。

 これが自作の平尾山案内図です。平尾山の最高地点(平尾富士、標高1155.8m)に至る、もっともポピュラーなコースを表示してみました。
平尾山案内図文字入り.jpg
 ゲレンデの下をトンネルで抜けた先にある駐車場です。佐久平PAや平尾山公園の駐車場を利用することも可能ですが、平尾山登山にはここが一番便利です。
駐車場.JPG
 その駐車場の少し先が登山口で、入り口にこんな案内板があります。平尾山全体を「市民の森」と見立てたもので、登山道が公園の遊歩道のように描かれており、実際とは異なる内容(そのように整備する予定であったのかもしれませんが)も含んでいますので、登山の案内図にはなっていません。
登山口の案内板.JPG
 登山口から10分弱でA地点の分岐に到達します。直進すれば「忍耐の小径」、左に下れば竜神池に至ります。
DSCF6684.JPG
 「忍耐の小径」をたどった場合、傾斜のきつい尾根道を20分ほど登ると東屋があります。ここで一息いれて、頂上を目指します。
東屋.JPG
 東屋のすぐ先から左に分岐し、E地点に下る道もあります。その道沿いには白樺の木が多く「白樺の小径」と名付けられています。葉を落としても美しい白樺林は「忍耐の小径」からも眺めることができます。
白樺の小径.JPG
 東屋からは、なだらかな尾根道となりますが、それが終わると頂上に至る最後の急登が待っています。夏場なら鬱蒼たる森の中を行く感じですが、木々の葉がすっかり落ちて雰囲気が変わりました。
忍耐の小径最後の急登.JPG
 いよいよ頂上です。松以外の木々の葉が落ち、花も無く、すっかり冬姿になりました。
寂しくなった山頂.JPG
 枯れ木の先に白銀の北アルプスが姿を現しました。これから先の寒い季節は、この北アルプスの展望が一番の楽しみです。
枯れ木の先の北アルプス.JPG
 佐久平の大展望もみごとです。先月登った美ヶ原もよく見えます。
佐久平一望.JPG
 軽井沢方面の野山も色づいて、晩秋らしい風景になりました。後方に見えるのは鼻曲山など群馬県境の山々です。
軽井沢の山々.JPG
 ちょっと物寂しさを感じる山頂です。左下にあるのが三角点標柱。奥の小屋の中に、木花開耶姫(コノハナサクヤヒメ)を祀った富士浅間神社があります。
DSCF7041.JPG
 帰路は、D地点経由の「ゲレンデコース」をたどります。山頂からD地点までは快適な尾根歩きです。途中の道沿いには、しめ縄のついた大岩(由来や名前はわかりません)があります。
「神の岩」.JPG
 D地点の前が、パラダスキー場のゲレンデ最上部にあたります。今は一面のススキの原になっているゲレンデの先には蓼科山が見えます。あとひと月もすれば、この斜面をスキーヤーたちが滑り降りていくことでしょう。
ゲレンデ上部.JPG
 D地点からC地点まで100m余の高低差がありますが、「忍耐の小径」と比べると、はるかになだらかな道です。「あかまつの小径」と名付けられているように、赤松の森を下ります。
ゲレンデコース.JPG
 C地点です。ここは、E地点を経由して山頂へむかう「中コース」(と勝手に呼んでいるのですが)との分岐点。「中コース」も味わい深いコースで、特に初夏のヤマツツジは見応えがあります。
C地点の分岐.JPG
 C地点からなだらかな道を少し下ると竜神池に出ます。竜神池周辺も晩秋の雰囲気が漂っています。
竜神池の秋.JPG
 竜神池の畔には、平尾山では珍しい、真っ赤に紅葉するモミジがあります。竜神池からA地点まで少し登り、登山口へ下れば、平尾山一周ということになります。
平尾には珍しい赤紅葉.JPG
 佐久市と御代田町の境界付近に位置する平尾山ですが、全体としてどのような姿をした山なのか、山麓から眺めてみることにしましょう。これは御代田町側からみた姿です。晩秋のこの時季は、山腹のからまつが紅葉し、いつも以上の迫力を感じます。
みごとに色づいた平尾山.JPG
 こちらは佐久市の長野牧場付近からみた平尾山ですが、平尾山脈とでも呼びたいほどの大きさを感じます。この山並み全体が平尾山で、最高地点が平尾富士というわけです。
長野牧場付近からみた平尾山.JPG
 平尾山の麓には、山号がそのものずばり平尾山という曹洞宗の古刹、平尾山守芳院があります。以前に、隠れた桜の名所としてとりあげたことがありますが、晩秋の風情もなかなかのものです。
守芳院の山門.JPG
 裏側(北側)の墓地からみた守芳院の紅葉です。平尾山は、山だけではなくその周辺も魅力たっぷりの里山といえましょう。
守芳院の紅葉亜.JPG
 
 

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この記事へのコメント

Kgooyaji
2020年11月24日 12:35
しばらくです。お元気ですか。先ほど八王子城跡の本丸迄
登ってきました。日野高校時代に、ここで、山田さんが、オカリナを奏でたことを思い出しました。ガイダンス施設も整備され、観光バスまで来ています。八王子城跡をテーマにした作品を作ってみましたのでインスタグラムを見てください。